便秘は万病の元と言われています。
健康に資する排便とは、頻繁に排出することに他なりません。
しかし中には一向に便が下りてこない人もいるでしょう。そのような方は便秘から解放されるために、下剤を試そうとするかもしれませんが、薬に頼り切ると弊害も生まれやすくなります。
便秘に苦しんでいる時こそ、その便秘を惹き起こしたであろう原因を探るようにしましょう。
人の身体のメカニズムは健康維持のためのあらゆる機能を有しています。ですから身体に必要のない便をなるべく早く出そうとして、胃腸は本来、活発に働きます。
便が滞るということは、胃腸の働きが鈍っているからであり、そこには必ず何らかの原因があります。
考えられる理由の一つは、運動不足です。
人は運動することで生理的機能が高まります。生活にヨガをうまく取り入れることで運動不足が解消できる場合もあります。
理由の二つ目として挙げられるのは、野菜不足です。野菜には食物繊維が豊富に含まれていますから、食物繊維の不足が影響したとも考えられます。
野菜をきちんと摂取するためには、バランスの良い食事を心掛けなければなりません。
食事中は水も十分摂取しましょう。便の60%は水分ですから、水を適量飲まなければ、便通に悪影響を及ぼします。
因みに摂取する水の適量は、状況によって異なります。例えば利尿作用の強いコーヒーやカフェインを摂取している時は、少し多めの水を飲むようにします。
運動不足、野菜不足、水不足に加えて、身体を冷やすことも便秘を招いてしまいます。
身体の冷えは生理的機能を弱めてしまうからです。例えば冷たい飲料を好んで摂取する人は、すぐに身体を冷やしてしまいます。
特に冷蔵庫から取り出した直後に口を付けるのは禁物です。
手足は冷えることでかじかむものですが、実は胃腸も同じです。急激に冷えると、機能しなくなります。逆に温めると便通が良くなりますから、試してみると良いでしょう。